BFI(英国映画協会)で日本映画の特集がはじまる
ロンドンにある英国映画協会(British Film Institute:BFI)が、今年度は日本映画の特集を組むようです。
週明けの5月11日から、特集上映「100年を超える日本映画(Over 100 Years of Japanese Cinema)」がはじまります。
ただし、目下の新型コロナウイルスの情勢をふまえ、まずは映画館での上映ではなく、BFI Playerというオンラインサービスで配信するようです。
We're thrilled to announce #BFIJapan, a celebration of over 100 years of Japanese cinema
— BFI (at 🏠) (@BFI) 2020年5月4日
Launching 11 May on #BFIPlayer https://t.co/hlbU3CdCe8 pic.twitter.com/1DqLCVymT1
記事の中に出ている名前を挙げると、小津安二郎、溝口健二、成瀬巳喜男などクラシックス、黒澤明の"samurai swordsmen"もの、「黄金時代の先駆的な女性ら」である田中絹代ら、さらに大島渚ら戦後のニューウェーブ、宮崎駿や今敏らのアニメ作品、中田秀夫らによるJホラー、さらに三池崇史、北野武、河瀬直美のような90年代の映画作家など、名だたる監督が挙がっています(これだけ見るとごくオーソドックスなセレクトにも見えますが、「カルト」の特集などもあり、ラインナップが楽しみです)。
BFIのツイッターでは毎日のように日本映画の短いシークエンスが公開されていて、たとえば黒澤明、
#BFIJapan kicks off this Monday with a collection of 21 classics from master director Akira Kurosawa
— BFI (at 🏠) (@BFI) 2020年5月5日
What will you be watching first? pic.twitter.com/pHNr9sMcr4
次に、キューブリックの「時計じかけのオレンジ」にインスピレーションを与えたという文脈での松本俊夫「薔薇の葬列」。たしかに早回しのシーンは「時計じかけ~」の某シーンを思い出します(ちなみにこれはピーター(池畑慎之介)氏のデビュー作です)。
Time to take cover as passions boil over in this playful fight scene from Funeral Parade of Roses - available to pre-order on BFI Blu-ray now - which proved a major inspiration on Kubrick's A Clockwork Orange https://t.co/pIJfQT5lZg #BFIJapan
— BFI (at 🏠) (@BFI) 2020年5月5日
Warning: Strong language pic.twitter.com/gN9A1hZ4O1
そして小津安二郎の「東京物語」。東山千栄子さんのこのセリフを切り取るのか。
One of Yasujiro Ozu's most enduring films, Tokyo Story is released on a new 4K Blu-ray from 15 June as part of #BFIJapan #BFIShop 📀 https://t.co/UX3X8tYWZd pic.twitter.com/jLu6hGJath
— BFI (at 🏠) (@BFI) 2020年5月6日
BFIの特集ページに挙がっている、藤木秀朗氏とアラステア・フィリップス氏による『The Japanese Cinema Book』も気になります。取り寄せてみようかな。