キャロル・キングの「so far away」
キャロル・キングの2016年のライブが、YouTubeで観れます(1週間限定)。
場所はロンドンのハイド・バークで、アルバム『つづれおり(Tapestry)』の全曲再現ライブです。
それで思い出したのが、4月のこのニュース。
新型コロナウイルスの影響で、思わぬ形で今のキャロルの歌を聴けました。
キャロル・キングが、自宅のピアノで、大名曲「So Far Away」を弾き語りしています(上記のリンク先から観れます)。
歌詞の、
Doesn't anybody stay in one place anymore?
の部分を、
Everybody has to stay in one place anymore?
と歌い替えています。
原曲
この曲も入った『つづれおり(Tapestry)』を最初に聴いたのは、たしか中学生のころ。
その頃、このアルバムのうたい文句といえば、「全米チャートのトップ100に連続チャートインし続けた期間が最も長いアルバム」で、洋楽を聴きはじめた人の多くが、ビートルズなどと並んで最初に手に取る1枚だったように思います。
しかし個人的には、この曲は何より、ソフィア・コッポラ監督の映画『ヴァージン・スーサイズ』(1999)で使われたのが決定的でした。
映画のなかで、厳格な両親によって外出を禁止された(stay home)姉妹が、窓ごしに、主人公の少年たちにメッセージを送る。
少年たちはそのメッセージを受け止めて、姉妹たちの家に電話をかけ、受話器ごしにレコードをかけ合って心を通わせます。
そのプレイリストは、
と続いて、最後に流れるのがこの「So Far Away」でした。
曲の終わりに、キルスティン・ダンスト演じる少女が物憂げな顔で、ベッドにごろりと横たわるシーンが忘れられません。