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音楽、映画、読んだ本のメモ帳です

『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』

お盆の読書にうってつけの本です。

 

庭田杏珠、渡邉英徳『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』

 

この本については多くのパブリシティ記事、取材記事が出ていますが、個人的には以下の記事にある、「防毒マスクをする僧侶」の写真が刺さります。

 

smart-flash.jp

 

この写真のカラー化プロジェクトについては、かねてから、研究会などで渡邉先生とご一緒した際にいろいろと伺ってきましたし、渡邉先生のツイッターでも頻繁にアップされていますが、こうして1冊の本にまとまると、またリーチが広がりますね。

(お盆に戦争体験者の祖父母・曾祖父母らに手渡して見てもらいやすくなり、かつ8月は戦争関連のパブリシティ記事が増えるので、この本を7月にリリースしたのはとても戦略的だと思います)。

 

本書で渡邉先生の「記憶の解凍」プロジェクトにご関心を持たれた方は、私も編集委員の1人として関わった『デジタルアーカイブ・ベーシックス 2』の渡邉先生の論考「記憶の解凍―資料の“フロー”化とコミュニケーションの創発による記憶の継承」もぜひどうぞ。

 

災害記録を未来に活かす (デジタルアーカイブ・ベーシックス 2)

災害記録を未来に活かす (デジタルアーカイブ・ベーシックス 2)

  • 発売日: 2019/09/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

そしてこの論考で触れられた、「ヒロシマアーカイブ」と「沖縄戦デジタルアーカイブ」にもリンクを張っておきましょう。暑いお盆に、外出を控えてネットを見ている方は、ぜひ一度アクセスしてみてください。

 

hiroshima.archiving.jp

 

okinawa.mapping.jp