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音楽、映画、読んだ本のメモ帳です

ギター・マガジンのマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン特集号はたしかに永久保存版の名に恥じない内容です

「永久保存版」の看板に偽りなし、の内容でした。

 

『ギター・マガジン』2021年6月号 特集:ケヴィン・シールズ / [マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン]“美しいノイズ”を生み出す天才のすべて

『ギター・マガジン』2021年6月号 特集:ケヴィン・シールズ / [マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン]“美しいノイズ”を生み出す天才のすべて

 

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ギターマガジンを買ったのは高校生のとき以来かもしれません*1

思えば『LOVELESS』を買ったのも高校生のときでしたが*2、いまでもオールタイム・フェイバリットの1枚です。

リアルタイムにはまったく間に合わず、2008年のフジロックも見逃しましたが、2013年の新木場STUDIO COASTの来日公演で、うわさの轟音を「体験」しました*3

ケヴィンについては寡黙な人という印象を持っていましたが、2018年にはFenderがケヴィンにインタビューした動画も公表されましたし、近年では饒舌になっているようですね。

 


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今回の誌面も、ケヴィンの25,000字インタビュー*4、ケヴィンによるloveless全曲解説(チューニング披露も)、ギターマガジンおなじみのタブ譜つきの奏法分析や機材写真に加え、サーストン・ムーアやJ・マスキスにインタビューしている点も、オルタナ世代にはたまらないものがあります*5

さっそく影響を受けて、マイブラのギターのカヴァー動画をYouTubeで探していくつか観ていますが、この方のものが原曲に近いように聴こえます。

 


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「I Only Said」からフルートのようなポップなメロディを除いて、ギターパートだけ切り出すと、なかなか壮絶なものがありますね(笑)

 

原曲を思い出せない方はこちらも。

 


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*1:そういえば昔はギターマガジンの懸賞に応募して、当選したこともありました。その節は大変お世話になりました。

*2:私の手元のCDを見ると、98年にEPICソニーが「NICE PRICE」パッケージで再発したタイミングで買ったのでした。

*3:あまりの音の大きさに、翌々日くらいまでしっかり耳鳴りが残りましたが、同行した音楽通の方いわく、「91年のクラブチッタ川崎よりは音が小さかった」そうです。

*4:パンクやジザメリ、ジミヘンの影響に加え、パブリック・エネミーからの影響には驚きましたがなるほど。「come in alone」の自作解説では、サンタナのサステインのようなディストーションのトーンを求めたとのことで、ここでサンタナの名前が出てくるのが面白いです。

*5:2021年4月号はオルタナ特集だったようで、今度はソニック・ユースダイナソーJrの単独特集もぜひお願いします。