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音楽、映画、読んだ本のメモ帳です

小説

『エラリー・クイーン 創作の秘密: 往復書簡1947-1950年』を読む

『エラリー・クイーン 創作の秘密: 往復書簡1947-1950年』をすこしずつ読んでいます*1。 このなかに、『九尾の猫』の梗概の話が出てくるのですが、次のくだりに驚きました。 君に梗概を送った翌日、ビルと私は映画に行き――『裸の街』を観た。もしこの映画を…

冒頭には「美しい謎」を : 『書きたい人のためのミステリ入門』

ミステリ好きの知人がツイッターで絶賛していたので、読みました。 新井久幸『書きたい人のためのミステリ入門』(新潮新書) 新潮社で新人賞の下読みを担当された編集者(現編集長)の方が、ミステリのお約束や書き方を解説する1冊。 私は今のところミステ…

『満月と近鉄』

私のまわりで話題の、前野ひろみち氏の小説『満月と近鉄』読みました。おもしろい本(関西弁でいうと「オモロイ本」)です。 満月と近鉄 (角川文庫) 作者:前野 ひろみち 発売日: 2020/05/22 メディア: Kindle版 きっかけはご多分に漏れず、円居挽氏のこのツ…

不要不急で米澤穂信氏の小説を読む

先日、作家の米澤穂信氏が、新聞におもしろいコラムを寄せていました。 「心がすり減りつつあるなと思った時は、いま読む必然性がまったくない本が良い」と。 4/11(土)日経新聞「半歩遅れの読書術」は米澤穂信さん。「心がすり減りつつあるあるなと思った時…