「星野源のおんがくこうろん」第1回
なんとNHKでJ・ディラ特集という前代未聞の試みなので当然見るのですが、出てくるアーティストもファーサイド、ブラック・スター(つまりモス・デフとタリブ・クウェリ)、ディアンジェロ(『VOODOO』*1!)ということで、90年代後半にヒップホップを聴いていた身にはたまらないものがあります*2。
あと一瞬ですが、トライブ・コールド・クエストの「Find A Way」も流れてましたね。アルバム『THE LOVE MOVEMENT』は何度聴いたかわかりません。
備忘で貼りつけておきます。
The Pharcydeの「Drop」。MVはスパイク・ジョーンズ。
Black Star(Mos Def & Talib Kweli)の「Little Brother」。ロイ・エアーズをサンプリング。
D'Angeloの「Playa Playa」
A Tribe Called Questの「Find A Way」
今宵はロネッツを聴きます
ロニー・スペクター氏を偲んで。
「Be My Baby」は、今夜おそらく何十万もの人が聴いているかと思いますが、やはり外せません。
The Ronettes - Be My Baby
他には、アンダース&ポンシアによる、こんな曲はいかがでしょう*1。
The Ronettes - Do I Love You?
The Ronettes - (The Best Part Of) Breakin' Up
ストーンズのチャーリー・ワッツが亡くなった
あの涼しい顔のドラミングを二度と聴けなくなりました・・ただ残念です・・。
— Mick Jagger (@MickJagger) 2021年8月24日
— Keith Richards (@officialKeef) 2021年8月24日
とりあえず、1981年の「Start Me Up」のMVを貼っておきます。
今から40年前、フィットネスクラブのインストラクターのようなミックにどうしても目が行ってしまいますが、フロント3人の後ろで静かに微笑むチャーリーのアップをお見逃しなく。
フジロックのナンバーガールを配信で
ライブ配信で楽しみました。
田渕ひさ子さんのジャズマスターの、ピックアップの上部のボディ部分が(おそらくピッキングのしすぎで)剝げているのまでくっきり見えました。
「NUM-AMI-DABUTZ」のイントロのフィードバックノイズも、「OMOIDE IN MY HEAD」のイントロのフィードバックノイズも、どちらも「引き締まった轟音」の一言で、とてもよかったです。
「U-REI」や「TATTOOあり」、とても久しぶりに聴きましたがやっぱりよくて、こうなったら20年ぶりに『SAPPU-KEI』も聴き返すことにします。
【追記】
2021年5月の『THE MATSURI SESSION』での「TATTOOあり」と「OMOIDE IN MY HEAD」。
『大豆田とわ子と三人の元夫』はエルンスト・ルビッチの『生活の設計』のさらにその先をゆかんとするドラマだ
『大豆田とわ子と三人の元夫』の最終回、観ました。
あの映画の半券が、あの自動ドアが、あの網戸が、「物語」をなんとも雄弁に語ります。そしてあの、「ボウリング」のシーンの、友愛と幸せに満ちた感覚。
いろいろな見方があるかと思いますが、私はエルンスト・ルビッチの『生活の設計』(1933年)の、さらにその先をゆかんとするドラマとして、毎週たのしく観ました(脚本の坂元裕二氏は、影響を受けた映画作品の1本に、『生活の設計』を挙げています*1)。
毎週の楽しみが1つなくなってしまったのは残念ですが、ルビッチの魂が民放のドラマで甦ったことの贅沢さと、あの『生活の設計』を1933年の時点で世に問うていたルビッチの先見を思いつつ、この制作チームの「次の一手」をまたお待ちしています。
ギター・マガジンのマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン特集号はたしかに永久保存版の名に恥じない内容です
「永久保存版」の看板に偽りなし、の内容でした。
『ギター・マガジン』2021年6月号 特集:ケヴィン・シールズ / [マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン]“美しいノイズ”を生み出す天才のすべて
ギターマガジンを買ったのは高校生のとき以来かもしれません*1。
思えば『LOVELESS』を買ったのも高校生のときでしたが*2、いまでもオールタイム・フェイバリットの1枚です。
リアルタイムにはまったく間に合わず、2008年のフジロックも見逃しましたが、2013年の新木場STUDIO COASTの来日公演で、うわさの轟音を「体験」しました*3。
ケヴィンについては寡黙な人という印象を持っていましたが、2018年にはFenderがケヴィンにインタビューした動画も公表されましたし、近年では饒舌になっているようですね。
今回の誌面も、ケヴィンの25,000字インタビュー*4、ケヴィンによるloveless全曲解説(チューニング披露も)、ギターマガジンおなじみのタブ譜つきの奏法分析や機材写真に加え、サーストン・ムーアやJ・マスキスにインタビューしている点も、オルタナ世代にはたまらないものがあります*5。
さっそく影響を受けて、マイブラのギターのカヴァー動画をYouTubeで探していくつか観ていますが、この方のものが原曲に近いように聴こえます。
「I Only Said」からフルートのようなポップなメロディを除いて、ギターパートだけ切り出すと、なかなか壮絶なものがありますね(笑)
原曲を思い出せない方はこちらも。
*1:そういえば昔はギターマガジンの懸賞に応募して、当選したこともありました。その節は大変お世話になりました。
*2:私の手元のCDを見ると、98年にEPICソニーが「NICE PRICE」パッケージで再発したタイミングで買ったのでした。
*3:あまりの音の大きさに、翌々日くらいまでしっかり耳鳴りが残りましたが、同行した音楽通の方いわく、「91年のクラブチッタ川崎よりは音が小さかった」そうです。
*4:パンクやジザメリ、ジミヘンの影響に加え、パブリック・エネミーからの影響には驚きましたがなるほど。「come in alone」の自作解説では、サンタナのサステインのようなディストーションのトーンを求めたとのことで、ここでサンタナの名前が出てくるのが面白いです。
仕事中のBGMにSTUTSのビートを楽しむ
『大豆田とわ子~』経由で、最近はSTUTSをよく聴いています。
この30分のビート作りの動画、仕事中のBGMにとてもいいです。
12分過ぎ、デスクにさっと飛び乗るネコがかわいい。