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音楽、映画、読んだ本のメモ帳です

『ダウントン・アビー クッキングレシピ』

ダウントン・アビーの映画を観た勢いで、こんな本も読みました。

 

<公式> ダウントン・アビー クッキングレシピ

<公式> ダウントン・アビー クッキングレシピ

 

 

「あれ? そもそも『ダウントン・アビー』のドラマの中で、レシピ本が出るほど料理がクローズアップされていたっけ?」

 

と疑問が浮かぶのですが、本書はドラマのレシピ本を装いつつ、食物史家のアニー・グレイ(Annie Gray)氏が、ダウントン・アビーに登場した料理のレシピや、当時(19世紀終盤~20世紀序盤)の英国を代表するメニューなどをまとめた1冊です。

 

そのため、レシピの解説もさることながら、当時の英国の食生活について書かれたコラムがとても充実していて、

 

「朝食」、「パン」、「乳製品」、「昼食&夕食」、「アフターヌーンティー」、「ピクニック、銃猟、競馬用の料理」、「お祝いの料理」、「階上(アップステアーズ)の晩餐(ディナー)」、「ラムとマトン」、「完璧なロースト」、「階下(ダウンステアーズ)の昼餐(ディナー)」、「自家菜園」、「夕食(サッパー)&お茶(ティー)」、「スティルルーム」・・

 

といったコラムの数々から、ダウントン・アビーの背景を深堀りすることができる楽しい本になっています。

 

たとえば、「ダウントン・アビー式 ディナーのもてなし方」のコラム(149p)を見ますと、

 

メニュー:気合を入れて8品のコース料理を出したいなら、そうしましょう。それはちょっとと思うなら、力の抜けた(手に負える)メニューにしておくことです。スープか魚料理、アントレーかロースト肉、甘いアントルメかデザートかセイボリーという3品の組み合わせがよいでしょう。(以下略)

 

と非常に実践的で(笑)、ダウントン・アビーの食卓を再現したい向きにもおすすめです。

 

ちなみにドラマのオフショットらしき写真もあって、中にはモールズリーとバクスターさんがダンスしている写真もあるのですが(219p)、こんなショット、ドラマ本編でありましたっけ?