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音楽、映画、読んだ本のメモ帳です

読書

『ダウントン・アビー クッキングレシピ』

ダウントン・アビーの映画を観た勢いで、こんな本も読みました。 <公式> ダウントン・アビー クッキングレシピ 作者:アニー・グレイ 発売日: 2020/06/30 メディア: 大型本 「あれ? そもそも『ダウントン・アビー』のドラマの中で、レシピ本が出るほど料理が…

カエターノ・ヴェローゾの自伝

カエターノ・ヴェローゾの自伝の翻訳が、ついに出るようです。 artespublishing.com あれはたしか、2000年の『ノイチス・ド・ノルチ』の頃か、それとも2006年の『セー』の頃か、何かの音楽雑誌(たしかミュージック・マガジンか、レコード・コレクターズ)で…

『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』

お盆の読書にうってつけの本です。 庭田杏珠、渡邉英徳『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』 AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争 (光文社新書) 作者:庭田 杏珠,渡邊 英徳 発売日: 2020/07/24 メディア: Kindle版 この本については多く…

フットレルの『十三号独房の問題』

QuizKnockの動画を見ていたら、フットレルの『十三号独房の問題』が出てきて、無性に読みたくなって再読しました。 世界推理短編傑作集1【新版】 (創元推理文庫) 発売日: 2018/07/12 メディア: 文庫 言うまでもなく古典中の古典ですが、あらためて読むと、冒…

「図書館からLibraryへ」に関するささやかな覚書

『LRG(ライブラリー・リソース・ガイド)』の最新号(第31号)をご恵投いただきました。 まずは厚く御礼を。 福島幸宏さんの責任編集ということで、特集テーマは「図書館からLibraryへ」。 法律家のクセで、まずはここでいう「Library」が何を指すのかが気…

麻耶雄嵩氏の「不要不急」

麻耶雄嵩氏の新作「不要不急」読みました。 麻耶雄嵩さんの「Day to Day」が公開されました。メルカトル鮎が登場です! タイトルは『不要不急』。「とある事情でアパートが全焼して丸裸で焼け出されたため――」衝撃の冒頭からはじまる掌編。気になりすぎる続…

『映画の考古学』と月尾嘉男氏

本棚を整理していたら、意外な発見が。 映画の考古学 作者:C.W.ツェーラム 発売日: 1977/08/01 メディア: 単行本 このC・W・ツェーラムによる名著『映画の考古学』は、杉浦康平氏と鈴木一誌氏によるブックデザインも楽しく、フィルムアート社の本のなかでも…

『満月と近鉄』

私のまわりで話題の、前野ひろみち氏の小説『満月と近鉄』読みました。おもしろい本(関西弁でいうと「オモロイ本」)です。 満月と近鉄 (角川文庫) 作者:前野 ひろみち 発売日: 2020/05/22 メディア: Kindle版 きっかけはご多分に漏れず、円居挽氏のこのツ…

「きょう何食べる?」の3日間

『きのう何食べた?』のスピンオフ「きょう何食べる?」、3日間楽しく見ました(お腹がすきました)。 www.youtube.com 『きのう何食べた?』は、(あまりこの切り口から語られていない気がしますが)弁護士の仕事の描写がとても細かく正確で、「あるある」…

アーツカウンシルとアームズ・レングスの原則

文化政策研究者の太下義之氏が先ごろアップされた「新型コロナウィルスに向き合う文化政策の提言」をご紹介。 active-archipelago.com 太下氏は、文化事業の業界を「炭鉱のカナリア」に見立てて、危機にある文化団体への金銭的支援として6つの方法(損失補償…

『コミュニティ・アーカイブをつくろう!』読書メモ

先日のブログで、ロンドン博物館が新型コロナウイルス関連の資料の収集を開始したニュースを紹介しましたが、私がこれを聞いたときにまず思い出したのは、2011年の東日本大震災の後、あるメディアテークが市民とともにアーカイブを作ったことです。 その経緯…

不要不急で米澤穂信氏の小説を読む

先日、作家の米澤穂信氏が、新聞におもしろいコラムを寄せていました。 「心がすり減りつつあるなと思った時は、いま読む必然性がまったくない本が良い」と。 4/11(土)日経新聞「半歩遅れの読書術」は米澤穂信さん。「心がすり減りつつあるあるなと思った時…